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11月のオススメ本!

11月のオススメ本をお届けします。だんだん、充実してきましたね~!038.gif
今月から本の画像と紹介文の上下をひっくりかえしました。



ココ・シャネルという生き方 (新人物文庫)

山口 路子 / 新人物往来社


自伝というより、ココ・シャネル語録という感じで多少ものたりないが、彼女の類稀なる生き方の片鱗をうかがうことができる。孤児院からはじめた人生を、自分の思うように自在に描き生き切った人だ。莫大な富と名声、才能あるキラ星のような恋人たち、そして貧しい天才たちへの経済的援助を惜しまなかった。「女の幸せは愛されることであり、愛されなければ終わり」と語ったらしいが、そのココロは、「自分から愛したら、仕事ができなくなるから」という彼女の仕事至上主義にあった。思い当たるフェミニストもいるかな?


名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)

中野 京子 / 光文社


「名画で読み解く」というサブタイトルがついているように、ハプスブルク家の歴史を絵画を通して垣間見ることができる。受験勉強としての西洋史丸暗記体験しかない身には、こういう本が面白い。今、公開中の不思議な絵、ポスターにもなっている野菜や果物や花を並べて顔に見立てたジュゼッペ・アルチンボルドの絵は、ルドルフ二世の肖像画。ウィーンのミュージカルや宝塚歌劇で有名な「エリザベート」皇后の絵もある。彼女は美しいけれど、政略結婚や嫁姑関係からくるストレスから「摂食障害」に逃避したのだろうな。


美女の骨格 名画に隠された秘密 (青春新書INTELLIGENCE)

宮永 美知代 / 青春出版社


タイトルにちょっと引いたが、読むと期待に応えてくれた。100歳前後の方の顔がなんで幼児顔になるのかがよおくわかった。それと、「アメリカ、ヨーロッパで浮世絵の価値を認めたのはなんで?明治維新以降の日本人はなんで浮世絵の価値に気づかなかったの?」という疑問が解けたからである。
ほんと絵画を観るのが楽しくなる。本のタイトルが内容とそぐわないかもね。



子どもが減って何が悪いか! (ちくま新書)

赤川 学 / 筑摩書房


近代日本のセクシュアリティーの歴史社会学、ジェンダー論などを研究している大学教員である著者は本書で、「子どもは、親や周囲の人たちから愛されるために産まれてくる。それ以外に、産まれる理由は必要ない。」ということを訴えたかっただけと言う。
「男女共同参画社会基本法」を引用しまくりの仕事をしながらも違和感は拭えない私としては、「選択の自由」という理念を強調し、男女共同参画と少子化対策の「不幸な結婚」を憂う内容が大変興味深かった。



一応の推定 (文春文庫)

広川 純 / 文藝春秋

一応の推定』広川 純著 文春文庫
「まず結果ありき」で推論していくことの怖さをあらためて認識させられた。展開にハラハラしながらも、私たちに馴染みの駅や地名が登場するので、それぞれの空気(?)を感じながら楽しめます。
by wck-news | 2009-11-10 00:00 | 本・映画・DVD

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