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リラクゼーションのためのボディワーク

講師:栗岡多恵子さん(Brisaブリーザ主宰)
日時:2006年7月6日(金) 午後6:00~8:30
場所:京都市子育て総合支援センター(こどもみらい館)

もとタカラジェンヌで現在ボディワーカーとして活躍中の栗岡多恵子さんを講師としてお招きし、「リラクゼーションのためのボディワーク」を行いました。

栗岡さんは、ウィメンズカウンセリング京都の「フェミニストカウンセリングを実践する講座」修了生。前々からボディワークってどんなことをするんだろう?と気になっていたウィメンズカウンセリング京都のスタッフや実践する講座の修了生仲間など10名が参加しました。

最初、どんなことをするんだろうと少し緊張ぎみだった雰囲気は、今回のメンバーのために栗岡さんが組んでくれたというプログラムにしたがって身体を動かしていくうち、ゆったりとほぐれ、心地よい空間になっていきました。

参加者の感想をご紹介します。

                        ☆ ☆ ☆

六月のある朝、駅までの道を歩いていた私は、つんのめって倒れて右肩を殴打してしまった。痛くて、こっぱずかしくて、服は汚れるし、なんともいえぬ一日の始まりだった。
思い当たるのは靴の履き具合の心地悪さくらいか。
毎日通い慣れた道なのに、なんでー!?やっぱ、いきつくところは寄る年波なのか。
が、そんな悠長に「原因究明」にふけっている場合ではなかった。時間と共に右腕があがらなくなってきていたのだった。が、がーん。さっそく行きつけの鍼灸院に飛び込んだ。

身体のリラックスやバランスって大事なんだと思う。
実は当初、リラクゼーションのためのボディワークに誘われたときは、そんなにも大事とは感じていなかった。
でも、何もない歩道でつんのめって腕が上がらなくなった衝撃は私自身の「ボディワーク参加の意義」を深めたのである。

インストラクターの栗岡多恵子さんは「安心感」をキーワードに香りと音をコーディネイト、そして、にっこり笑いながら言葉でも「痛いことはしない、無理はしない」と私の緊張をほぐしてくれた。
「大地から順に上っていって宙(そら)を感じながら自分の身体を取り戻していく」感覚は発見だった。ただ、そのあとのプログラムは気持ちよかったということだけで、もはや記憶にない。(ごめんなさい、栗岡さん!)。
体が硬くてどんくさい私は、かっこいい栗岡さんの所作をみてるだけでも嬉しくなる。
とてもゆったりした時間を過ごせた。いいよね、こんな時間の流れ。
せめて半年に一回くらいはボディワークしたいと思う。(P) 
         
                        ☆ ☆ ☆

私も細かいプログラムは覚えていないのですが、からだがゆるんでくるにつれて、途中、すご~く眠たくなった記憶が・・・。そして終わったあとのすがすがしさ!

「大切な大切な私の膝小僧・・・」「大切な大切な私の肘(ひじ)・・・」っていう栗岡さんの言葉が印象的でした。
自分の身体と向きあいながら、自分の身体を愛しみながら、みんなと一緒にボディワークをするっていいですね~。からだの自己尊重トレーニングって感じがしました。

講師の栗岡さん、素敵な時間をどうもありがとうございました。
参加してくださったみなさま、よろしければ、コメントを入れて下さいませ。

また、第2弾を企画しますので、みなさま、乞う、ご期待!!
# by WCK-News | 2006-08-12 00:00 | 講座受講者の声
フリーダ DTS特別版
/ アスミック
ISBN : B0000BZ4J3

キッと見据えた眼差し、その上に置かれた地続きのような濃い眉は強靭な意志の象徴か! 
華やかな雰囲気の奥に秘められたものは一体何?
チラシに浮き上がったフリーダの写真に惹かれ、何の予備知識も持たず映画館に足を向けた。

画面に映るメキシコの風景は明るく、モチーフのひとつひとつが実に強く自己主張をしてくる。
降りそそぐ太陽と乾いた空気には決して重苦しい景色は似合わないはず。
しかし、スクリーンの中で躍動するフリーダの姿が一転した。

彼女が乗り合わせたバスが大きくカーブを切った後、路面電車と衝突したのだ。
字幕の文字の少なさがもどかしく焦れた。
彼女に何が起こったのか咄嗟に判断がつかない。
ほどなくして解ったことは彼女の身体が取り返しのつかない無残な姿に変わっていたということ。
腰に鉄棒が貫通し、脊髄、鎖骨、肋骨が折れ、骨盤が砕け、右足が潰れるという瀕死の重傷。彼女の人生の振り子が何の前ぶれもなく大きく傾いた瞬間である。
そして図らずも美術史を塗りかえる画家の誕生であったと言えるだろう。

生涯に三十数回もの手術と、肉体を切り刻む苦痛との闘いが、キャンパスに描かれた数々の自画像と二重写しとなって異様な迫力で迫ってくる。
偉大な壁画家ディエゴとの結婚は、彼女自身が抱えた空虚感を満たす生への衝動だったのか。
47年の短い生涯は、引き裂かれた自己の統合を切望して止まない苦悶をキャンパスに求め、昇華させていった道筋と言えるだろう。
 
ある本の一節に、フリーダの絵を世界に引き出したのは、ドイツのフェミニストだったとある。
メキシコ革命とそれに続く時代に、自己の内面を凝視し、女性の性に関わる出産や、堕胎をも率直な眼差しで表現していたフリーダに「ビバ・ラ・ビダ(生命万歳)!」

                                     (WCKニュース第29号より転載)

フリーダ・カーロ―引き裂かれた自画像
堀尾 真紀子 / 中央公論新社
ISBN : 4122033535




映画「フリーダ」の公式ホームページ(2003年、映画公開時の情報です)
# by wck-news | 2006-08-07 09:15 | 本・映画・DVD

自己尊重トレーニング
     ―自分を好きになる講座に参加して


★2ヶ月間ありがとうございました。自分自身のことを考えるとてもよい時間になりました。これまでいろいろな葛藤の中で自分をわかりかけてきたつもりでしたが、今回のこの講座の中で自分自身の感情をわかっていないということに初めて気付きました。私にとってはとても大切なことでした。三十数年生きてきて、やっと少し肩の力を抜いて今、現在を楽しんでいきたいと思っています。このような講座やフェミニズムがもっと広く社会に広まりますように。
                  
★第1~2回は、とても疲れてちょっと落ち込んだりもしましたが、回を追うごとに楽しみになっていきました。自分というものをこんなに知らなかったのか?自分と向き合うことがこんなにしんどいのか、ということを身をもって体験していくうちに、何かから解放され、自分を知ることも自分を知られることも怖くなくなっていきました。元気と勇気が徐々に湧いてきました。

★この講座に出席して、いろいろ気づくことができました。これをこやしにして、自分らしい自分の人生を これからは、ぜひ 生きたい と思いました。

★他者との境界線がない状態で、他の方の経験を聞くのはとてもつらかったが、メンバーの励ましもあり、続けられました。まだ完全ではないけれど、自分探しの入り口には立てたと思います。よい時間を持てました。

★自分と似たような経験や価値観を持っておられる方がたくさんいらして驚きました。そしてお話もとても共感できたり励みになったり…どの方も飾らず心の声を聞かせていただき、心の根っこの部分で感じ合えたという感じです。


自己主張トレーニングに参加して

★カウンセラーと一対一でトレーニングするのではなく、少人数のグループでするので、参加者に励ましてもらい、ほめてもらいながら楽しく学ぶことができた。他の参加者のロールプレイ、感想を聞いているだけでも勉強になり、「これは私も使ってみよう」と思えるスキルや考え方を知ることができた。「自己主張」という決まったひとつの型があるのではなくて、自分らしい「自己主張」のスタイルがあるんだと気づいた。「大切な自分の気持ち」をどうやって伝えていこうかと考える場になった。参加者とはもう会えなかったとしても、何だかとても深い絆のようなものを感じることができるトレーニングだった。

★受講して本当に良かった。ロールプレイングすることや人の感想を聞くことがこんなに効果があるとは思いませんでした(自分の心に響くものがあるというか)。本や大人数や短い時間では得られないすごい感動があります(自分に対しての発見)。ここ2ヶ月は目覚めたので、しばらくはこの気持ちを持続できそうですが、いつかへこんでしまうこともあるかも知れません。リハビリしないといけない時にまた参加しても良いでしょうか?

★この2ヵ月この講座に参加して本当に良かったと思います。帰りの自転車はいつも楽しく幸せな気持ちでこいで帰っていました。自分のためと思い受講した講座ですが、1回も休まずに来れたことすごくうれしく思います!次は自分を好きになる講座を是非受講したいと思います。

★ロールプレイングさせていただいた際、相手からの「批判」は「否定」なのだと思っていましたが、そうではなくて自分のなかの価値観だったり、こだわりが「否定」につながっていたように思います。みなさんが参加をきっかけに前向きな行動につなげていらっしゃることもとても素晴らしいと思います。私の場合は、直接的な言動につながっているか、まだわかりませんが、この講座に参加させていただいたこと自体(誰かの人生について触れる)とても貴重だったと思います。「ものは考えよう」「ものは見方で変わる」それを実感させていただいた8週間でした。

★ロールプレイや人(仲間)の話を聞くことで力が増しました。参加されている方はみなさん人間関係で悩んでおられる方ばかりなのでしょうが、ここではそんなこと感じないし、日を追い重ねるごとに目がきらきらしているのを私自身にも、みんなにも感じました。トレーニングプログラムの良さに感謝です。トレーナーの先生、メンバーのみなさんありがとう。自分を大切にすることは人をも大切にできるんですね!!
# by wck-news | 2006-08-03 13:41 | 講座受講者の声
男性性被害をめぐる神話と事実

講師:玄野武人(くろのたけと)さん
日時:2006年1月22日(日) 午後1:30~4:00
場所:長岡京市女性交流支援センター

今年1月22日(日)に、学習会「男性性被害をめぐる神話と事実」を開催しました。フェミニストカウンセリングは、その誕生から、女性に対するさまざまな暴力に光をあて続けてきました。男性の性被害についてはどうでしょうか。わたし自身は、この問題に対する認識が浅く、これまで多くの被害を軽視し、当事者を不可視化し続けてきたと思っています。

今回は、身近な人たちを対象にした学習会とし、当日は、フェミニストカウンセラーや女性の支援活動をしている人、WCKのフェミニストカウンセリングを実践する講座のメンバーなど21名が、玄野武人さんのお話を伺いました。
ブログ掲載にあたり、玄野さんが、メッセージと当日の内容について書いてくださいました。

                        ☆☆☆
 
男性の性被害は人類の長い歴史の中でつねに否認され秘密にされてきたために、その実態がほとんど理解されていません。

しかし、性暴力は老若男女を問わず、誰が受けてもつらく悲しい体験となります。
また男性性被害の実態を知ることで、それまでとは違った性暴力の局面への新たな理解が深まることもあります。

私の知る範囲では、日本では90年代の終わりから男性の性被害者同士が、しばしば散発的な出会いの機会を持つようになりました。
今わたしが参加している男性サバイバーのための自助グループは、2001年に発足したグループで、現在もなお続いています。
また、わたしは男性性被害をテーマにしたホームページ(下記)の運営も行っています。

ホームページ名:If He Is Raped
アドレス(URL):http://www.comcarry.net/~genbu/index.html

北米では80年代に男性性被害への認識が広まり、80年代の終わりから男性性被害に関する大規模な学術大会が継続的に開かれ、すでに書籍や論文も出版されるようになっています。
今回の学習会は専門職の方が中心でしたので、男性性被害の一般的な実態以外に、サバイバーの性的な癒し、サバイバーが起こす加害とその防ぎ方、セラピーにおけるサバイバーの性愛転移、セラピストによる性的搾取など、普段あまり話せないことも、わたしの狭い経験や知見にもとづいてお話し、参加者の方のご意見をいただきました。

                        ☆☆☆
                     
玄野さんのお話は、長年にわたりこの問題に取り組んでこられた方ならではのもので、男性性被害の実態や当事者の状況(詳しくは玄野さんのホームページをご覧くださいね)を知ることで、「男性=加害者」「女性=被害者」という図式だけではみえてこないものが見えてくるようで、眼がひらける思いでした。 
自助グループ(とてもパワフルです)を安全な場所にするための創意工夫に感嘆し、自助グループが根をはっているのを感じて暖かい気持ちになり。また、性的癒しに関しても多くの示唆をいただきました。
玄野さんとの出会いに感謝しつつ、まだ、つながることができていないたくさんの人たちとつながって、人が人を力によって支配するという構造(わたしの内なるものでもあるのです)を変えていけたら…と思い描いたのです。(わらし)

少年への性的虐待―男性被害者の心的外傷と精神分析治療

作品社


# by WCK-News | 2006-08-02 00:00 | WCK公開講座報告
☆★☆WCKニュース第39号の内容です☆★☆

■巻頭エッセイ/スタッフ
■寄稿 「普通」を疑う~私にとってのフェミニズム~/田中君枝
■特集 「母性」再考/竹之下雅代
■イベント報告「日本フェミニストカウンセリング学会全国大会」に行ってきました/坂田幸子
■連載 “ポスト”フェミニズム理論の迷宮を歩く⑩
      「トランスナショナル・フェミニズム」/大槻有紀子
■リレーエッセイ 「言葉」が切り開いてきた10年
■インフォメーション

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# by wck-news | 2006-07-28 12:43 | ニュースレター

ビタミン愛

ながい梅雨の毎日、更年期うつ状態の私には、こたえる毎日です。
日々しなければいけない最低限の事をして、後はゴロゴロしています。
できない自分を責めないこと。
必ずこのトンネルは抜けられると言い聞かせています。
それでも食べるために働かなくてはなりません。
時々理由もなく流れる涙に、病院に受診したほうがいいのかな?!と迷いながら
まだ行っていません。

昨夜NHKで、「女性と鬱」の放送がありました。
2週間、うつ状態が続き、何もする気力がないときは鬱病という判断でした。
女性は、ライフサイクルの上で、出産後、仕事をやめた後、子供が巣立った後、更年期、
介護後に鬱になりやすいということでした。
そこには、女性特有の他者優先でがんばる姿がありました。
見てよかったなと思ったのは、同じ悩みを抱えて人がいるという地続き感。
お互いの中にある共通の問題を見つける中で、孤立せずにつながれる気がします。

処方箋は、がんばらないこと。
適切な医療。
周りの人のビタミン愛ですかね!                  (アラレちゃん)
# by wck-news | 2006-07-25 09:38 | 日々雑感

秋の講座案内

自己主張トレーニング

自分の自分の言いたいことがうまく言えない
相手がどう思うか気になってノーと言えない
攻撃的な言い方をしてしまう…そんな経験はありませんか? 

自分の気持ちや考えを大切にしながら、率直に相手に伝える具体的な方法を、
ロールプレイ(役割劇)を通して練習します。怒りの感情とのつきあい方や、対
立を解決するための方法についても考えていきます。自分も相手も尊重する
コミュニケーション、あなたらしいスタイルを見つけましょう。

  日 時:10月3日スタート(全8回)  
       毎週火曜日 AM10:30~12:30
  参加費:16,800円(消費税込)
  定 員 :10名(最低成立人員5名)

■自分を好きになる講座~自己尊重トレーニング  

他人の要求に合わせすぎて自分を見失っていませんか?
自分のいやなところばかり見えて、うんざりしていませんか?
自分をかけがえのない、大切な私だと感じていますか?
日々の生活のなかで気づかないうちに抑えこんでしまった欲求や感情を
再発見しながら、自己尊重感と内なるパワーを取り戻しましょう。

☆プログラム☆私のルール/こころの基本的権利/私と他者との境界
/わたしの感情/ジェンダーと自己尊重etc.

  日 時:10月4日スタート(全8回)
       毎週水曜日 PM7:00~9:00
  参加費:16,800円(消費税込)
  定 員 :10名(最低成立人員5名)
 
お問い合わせ、お申し込みはWCKまで。
# by wck-news | 2006-07-19 21:37 | お知らせ(講座情報など)

9月公開講座のお知らせ

ウィメンズカウンセリング京都 公開講座Vol.34
DV・面接交渉権の基礎知識~「子どものため」って何だろう?

シンポジスト
  京都弁護士会 中川朋子さん
  家庭裁判所調査官 柏原啓志さん
  WCKスタッフ

DVを理由にして離婚する場合、子どもの親権や面接交渉権はどのようなプロセスで決定されていくのでしょうか。さまざまな形でDVにまきこまれている子どもの安全は、どの程度配慮されているのでしょうか。
 弁護士、調査官のお話をうかがい、現状と問題点を整理し、子どもにも、DV被害者当事者女性にも役立つ「子どものため」の調停・裁判をすすめるための力を得ることができるよう話し合いましょう。当事者、支援者の方々のご参加をお待ちしています。

日 時 : 9月10日(日) PM1:30~4:30
 場 所 : ウィングス京都 2階 セミナー室
 参加費:1,500円(消費税込) 

☆当日、2歳から6歳までの子どもさんの保育があります。(先着10名まで)
 9月1日(金)午後5時までに予約をお願いします。託児料:500円(保険料込) 
保育協力:natural works

お問い合わせ、託児予約はWCKまで。ご参加、お待ちしています。
# by wck-news | 2006-07-19 20:56 | お知らせ(講座情報など)
親に遺棄された幼児が、タンスから母親の衣服を引っ張り出し、その中で亡くなっていた事件があった。当時それは母親の匂いをもとめての「孤独死」ととらえられた。映画を観ながらその事件を思い出していた。周囲の無関心、おとなの無責任、子どもの生きる力などいろいろ考えることがあった。

2003年3月にNPO法人しんぐるまざーず・ふぉーらむが出した『母子家庭』の仕事とくらし~一人親就労実態調査・就労支援事業報告書』によると、子どもに関しての悩みが目立っている。「どのような就労支援を望むか」という問いに、「病児保育が充実すること」「延長保育・休日保育が充実すること」「一時的に子どもを預かってもらうこと」「保育所が整備されること」と、5割から3割の回答者が要望している。

自分自身の経験も思い出される。子どもたちが続けさまにインフルエンザに罹ったが、転職したばかりで遅刻は出来ても休むことが出来ず、当時は珍しかった地域の病児保育所に車で30分かけて二人の子どもを預けに行ったことがあった。保育前に女性の小児科医が診てくれるシステムだった。3日目くらいだったろうか、診察したあと、その小児科医が言った。「まだ仕事は休めませんか? 子どもは無理してるよ。こじらせる危険がある。」

この言葉がなければ、子どもを自宅でゆっくり休ませることを考えられず、がむしゃらに仕事に行くことを死守した自分があったかもしれない。YOUの演じる母親と、自分の若い頃が地続きでつながった。「母親の無責任」非難では終わらせたくない。
                                    (WCKニュース第34号より転載)
# by wck-news | 2006-07-13 00:03 | 本・映画・DVD
この一年、日替わりメニューのように体の不調があって、いよいよ更年期にさしかかり、自分の「体」を再認識させられている。「更年期」を共有する同年代の友人たちの間では、「わたしたちは、お年頃だからね」というのが、なかば挨拶代わりになっている。私自身まさに「お年頃」といった感じで、節目にある「体の変調に悩まされ、それにつれて「これまでの自分」「これからの自分」ということをあらためて考えることが多くなった。
そんな折に、友人がマドンナのCD「アメリカン・ライフ」をプレゼントしてくれて、その歌詞に私はとてもひきつけられた。

アメリカン・ライフ
マドンナ / ワーナーミュージックジャパン



  ♪♪ 別名を名乗らなくてはいけないの?
      それでどこまで出世できるの? 
      減量すればいいの?
      あたしはスターになれるの?
      男の子になろうとした 女の子になろうとした
      無茶をしようとした ベストを尽くそうとした
      (中略)
      なのに,いつの間にか忘れてしまった 何のためなのか  ♪♪

という歌詞である。

 私がフェミニスト・カウンセリングと出合ったのは、結婚・家庭・近所というなかで、これまでの自分が疎外され奪われていくこと、全体としての「自分」ではなく、女としての「部分」を生きるように強いられることに疑問を抱きながらも苦しんでいるときだった。食事も採れなくなり、外出もできなくなって、不定愁訴を繰り返した。

それ以前を振り返ってみても、私自身のなかで「女であること」と「自分であること」とが、うまく調和できなかったと思う。マドンナの歌に倣って書くと、思春期には、「中性的になろうとした」「規格外になろうとした」。そうやって「女」と見られることを拒んできたけれど、そんな自分を評価できているわけではなかったし、どこかで「不適応」な自分と感じていた。だから、その時の「これまでの自分とは別の自分にならないといけないの?(マドンナの歌う「別名を名乗らなくてはいけないの?)」というのは、思春期以後の私の悩みの総決算だったのかもしれない。

フェミニスト・カウンセリングはそんな私に、自分を語る「ことば」を取り戻させ、「自分で自分を定義していいのだ」と「わたし」を取り戻させてくれた。

みなさんは「別名」で定義されたり、名乗らされたりすることはありませんか?
更年期というターニングポイントで、もう一度「わたし」と向き合いたいこの頃です。

                             (WCKニュース第29号より転載)




※以下の広告は自動機能によるものであり、ウィメンズカウンセリング京都とは無関係です。ご注意下さい。




 
      
# by wck-news | 2006-07-07 22:11 | エッセイ

フェミニズムの視点にたった女性のためのカウンセリングルーム、ウィメンズカウンセリング京都のスタッフブログです。最新の講座情報やスタッフの雑感などをお届けしています!


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