2011年 12月 01日
スタッフオススメ本
宮内庁が異例の見解を出した本ということで読みたかったのだが、どこにもなくてやっと古本屋で発見した。日本の報道だけではよくわからない皇室の姿がみえてくる。雅子さんの結婚に際しても「身元調査」が徹底して行われたとか。「身元調査」って「上流」の証なんだあ、と妙に感心してしまった。
多様性を自分にどう織り込むか。通訳の仕事からみえたことを「正義と常識に冷や水を浴びせ」書き込んではる。言語は関係性という文脈のなかで生き生きと動く、相互理解は文化や歴史への興味や関心ぬきに成り立たないなど、大切なことを教えてくれる。「不実な美女か 貞淑な醜女か」(新潮文庫)も面白くて、ためになるよ。
涙溢れる一冊でした。人間が多様性をどう認識していくか、そのアプローチの核心を書いて下さっていて生きているときにお話を聞きたかったです。あと差別を組織化していくのは政治であると思いました。
by WCK-News
| 2011-12-01 00:00
| 本・映画・DVD