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『女の子どうしって、ややこしい!』 レイチェル・シモンズ著

女の子どうしって、ややこしい!
レイチェル・シモンズ 鈴木 淑美 / 草思社
ISBN : 4794212178



この本は、女の子たちの間接的で、表面には出ない攻撃・いじめに光を当てています。
著者は自分自身が過去に受けたいじめについて、それが何だったのかを知ろうと文献を探し始めます。そして、男の子の攻撃性やいじめの問題について書かれた文献は山ほどあっても、自分が経験したいじめとは違う、ぴたっとこないものばかりだということを発見しました。

「男の子の場合とはちがい、身体や言葉を使った直接行動はとらない」女の子のいじめについて、いじめがピークに達する10歳から14歳の女の子たちにインタビューを始め、この本にまとめました。
 
親友がある日突然、理由もなく口をきいてくれない。
グループから一人はずされて、何を言っても無視される。
意味ありげなニヤニヤ笑いや、秘密のメモが飛び交っている。
問いただそうにも「冗談」なのかわからず、問いただせない。
そんな女の子の間接的で「人間関係」やしぐさを巧妙に利用したいじめを、著者は「裏攻撃」と名づけています。
なぜ女の子がこんなことをするのか?
それには、「よい女の子は、怒らない」「よき母親になるために、娘は愛想よく思いやりがあり、かわいらしく、やさしくあるべき」「女の子には、完璧な人間関係を続けることが期待される」というおよそ攻撃とは相容れない役回りが求められている文化と密接な関係があると分析しています。
まさに、「裏攻撃」は、Personal is politcical な問題なのだと言っています。

わたしは思春期のいじめ体験・・・心にひっかかりながらも、見ないようにしてきた・・・を思い浮かべ、この本を一気に読みました。
裏攻撃がPersonal is politcical な問題であることを知っていれば、自己イメージや女性同士の関係について、もっと早く修正できたのではないかと思いながら。
私たちの目指すシスターフッドにきっと役立つこの本は、イチオシのおすすめです!
                                   (WCKニュース第31号より転載)
by wck-news | 2006-08-12 10:09 | 本・映画・DVD

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