2007年 08月 19日
オムロン「ヒューマンかざぐるま賞」を受賞して

私たちの活動が、企業によって認めていただいたということで、なにか一瞬、不思議な気がしました。私は、大学や企業にセクハラ研修に行くことが多いのですが、常に一部の男性から「まるで『男はみんなセクハラ男だ』と言わんばかりの話はケシカラン!」とのお叱りを受けることが多いのです。そのことを思い出したもので、ウィメンズカウンセリング京都の活動がほんとうに企業によって認めていただけたのだろうかと、ちょっと不思議に思ったわけです。しかし、私は決して「すべての男がセクハラ加害者である」などとは考えていないので、男性中心の企業からフェミニストカウンセリング活動が認められても、「わかる男性にはわかってもらっているのだ」と素直に喜びたいと思います。
こういうこだわりは本当に面倒くさいですね。私が、新しい世代のフェミニストに批判される点でしょうね。もう少し軽やかに越えていかなければならない問題なのだろうと思います。しかし、
少し飛躍しますが、フェミニストカウンセリングが性暴力・DV加害男性をどう捉え、加害者更生や教育にどう取組むのかという問題は、なかなかに難問です。私自身は、もう少し筋を立てて考えてみたいと思っています。
話が横にそれてしましましたが、オムロンにはたいへん感謝していますし、いただいた賞金も、セクハラ・DV被害に遭いながらカウンセリング料金が払えない人たちのカウンセリング料に充当したり、新しいトラウマ療法をはじめるにあたっての準備金として有効に使わせていただきたいと思います。ありがとうございました。
(M.I)
■ヒューマンかざぐるま賞については、こちらをご覧下さい。
■賞状と副賞としていただいたブロンズ像「光」ちゃんです。


※拡大してみました。

by WCK-News
| 2007-08-19 18:17
| ヒューマンかざぐるま賞