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ウィメンズカウンセリング京都          ☆スタッフblog

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2006年 08月 12日 ( 4 )

ジェンダー化される身体
荻野 美穂 / 勁草書房 2002年





ワンピースを着て、ばっちりメークをキメた自分を「女装する」と評するひとがいる。
恋人に甘えたい気もちになった自分を、性的な気分が高まった自分を「女になる」と定義する人がいる。
彼女たちは「女モード」の自分とそうじゃない自分を意識しているらしい。
「女」というのは「もうひと手間」がいる。
「女」という言葉は依存性やエロティックな文脈において多用される。
生身の自分をジェンダー規範から自由に表現するのって難しい。

著者は大阪大学大学院助教授(女性史専攻)で、本書のテーマは「ジェンダー化された身体の歴史」。
ジェンダー化された身体とは、「〈女〉および〈男〉という性の違いが所与の大前提として設定された文化の中で、それにそって訓育され、立ち上げられ、生きられていく身体」のこと。
身体の言説と生身の自分に違和感を抱きつつも、生身の自分を表現するのをためらったり、言葉がみつからない経験をしてきたように思う。

本書は前近代の性差感から近代的身体の成立、フェミニズムと生物学、「産む性」と子殺しの関係、売買春問題、現代を生きる私たちがまさにとり憑かれている「美と健康という病」など多様なテーマを取り上げ、女性身体が歴史的にどのように意味づけられ、管理されてきたのか、そして女性たちがそれをどう体験してきたのかを説明しようとしている。
それらは、いまだ可視化されていない男の身体についても言及することで、いっそう分かりやすい。

著者は冒頭で、フェミニズムの「女性の身体への対し方」への不満と疑問を表明し、フェミニズムが「ジェンダーの分析やいかにそれを変革していくかという問題に関心を集中し、セックスがいわば棚上げにされてきた結果」生じている問題について論じている。

みんなで読んで話し合いたい一冊!
                                    (WCKニュース第22号より転載)
by wck-news | 2006-08-12 16:06 | 本・映画・DVD
『フェミニストカウンセリングへの招待』 井上摩耶子著_f0068517_1345354.jpgWCK代表である井上さんの自伝的著作。
思春期体験から恩師との出会いを経てカウンセラーになるまで、そして知的障害児との出会い、カウンセラー人生でのさまざまなエピソードが興味深い。
なるほど、「私の目的とするところは、カウンセリングという手法を用いて、体制から差別されているクライエントとともに、どれだけ体制を変えることができるかということだ」と思い続けていた女性が、後にフェミニストカウンセラーになるのは当然の成り行きだったのだ。
            「性暴力とフェミニストカウンセリング」にはWCKの理念が詰まっている。
                                    (WCKニュース第8号より転載)

☆1998年、ユック舎より刊行。
☆WCKの事務所でも扱っています。
by wck-news | 2006-08-12 15:32 | 本・映画・DVD
女の子どうしって、ややこしい!
レイチェル・シモンズ 鈴木 淑美 / 草思社
ISBN : 4794212178



この本は、女の子たちの間接的で、表面には出ない攻撃・いじめに光を当てています。
著者は自分自身が過去に受けたいじめについて、それが何だったのかを知ろうと文献を探し始めます。そして、男の子の攻撃性やいじめの問題について書かれた文献は山ほどあっても、自分が経験したいじめとは違う、ぴたっとこないものばかりだということを発見しました。

「男の子の場合とはちがい、身体や言葉を使った直接行動はとらない」女の子のいじめについて、いじめがピークに達する10歳から14歳の女の子たちにインタビューを始め、この本にまとめました。
 
親友がある日突然、理由もなく口をきいてくれない。
グループから一人はずされて、何を言っても無視される。
意味ありげなニヤニヤ笑いや、秘密のメモが飛び交っている。
問いただそうにも「冗談」なのかわからず、問いただせない。
そんな女の子の間接的で「人間関係」やしぐさを巧妙に利用したいじめを、著者は「裏攻撃」と名づけています。
なぜ女の子がこんなことをするのか?
それには、「よい女の子は、怒らない」「よき母親になるために、娘は愛想よく思いやりがあり、かわいらしく、やさしくあるべき」「女の子には、完璧な人間関係を続けることが期待される」というおよそ攻撃とは相容れない役回りが求められている文化と密接な関係があると分析しています。
まさに、「裏攻撃」は、Personal is politcical な問題なのだと言っています。

わたしは思春期のいじめ体験・・・心にひっかかりながらも、見ないようにしてきた・・・を思い浮かべ、この本を一気に読みました。
裏攻撃がPersonal is politcical な問題であることを知っていれば、自己イメージや女性同士の関係について、もっと早く修正できたのではないかと思いながら。
私たちの目指すシスターフッドにきっと役立つこの本は、イチオシのおすすめです!
                                   (WCKニュース第31号より転載)
by wck-news | 2006-08-12 10:09 | 本・映画・DVD
リラクゼーションのためのボディワーク

講師:栗岡多恵子さん(Brisaブリーザ主宰)
日時:2006年7月6日(金) 午後6:00~8:30
場所:京都市子育て総合支援センター(こどもみらい館)

もとタカラジェンヌで現在ボディワーカーとして活躍中の栗岡多恵子さんを講師としてお招きし、「リラクゼーションのためのボディワーク」を行いました。

栗岡さんは、ウィメンズカウンセリング京都の「フェミニストカウンセリングを実践する講座」修了生。前々からボディワークってどんなことをするんだろう?と気になっていたウィメンズカウンセリング京都のスタッフや実践する講座の修了生仲間など10名が参加しました。

最初、どんなことをするんだろうと少し緊張ぎみだった雰囲気は、今回のメンバーのために栗岡さんが組んでくれたというプログラムにしたがって身体を動かしていくうち、ゆったりとほぐれ、心地よい空間になっていきました。

参加者の感想をご紹介します。

                        ☆ ☆ ☆

六月のある朝、駅までの道を歩いていた私は、つんのめって倒れて右肩を殴打してしまった。痛くて、こっぱずかしくて、服は汚れるし、なんともいえぬ一日の始まりだった。
思い当たるのは靴の履き具合の心地悪さくらいか。
毎日通い慣れた道なのに、なんでー!?やっぱ、いきつくところは寄る年波なのか。
が、そんな悠長に「原因究明」にふけっている場合ではなかった。時間と共に右腕があがらなくなってきていたのだった。が、がーん。さっそく行きつけの鍼灸院に飛び込んだ。

身体のリラックスやバランスって大事なんだと思う。
実は当初、リラクゼーションのためのボディワークに誘われたときは、そんなにも大事とは感じていなかった。
でも、何もない歩道でつんのめって腕が上がらなくなった衝撃は私自身の「ボディワーク参加の意義」を深めたのである。

インストラクターの栗岡多恵子さんは「安心感」をキーワードに香りと音をコーディネイト、そして、にっこり笑いながら言葉でも「痛いことはしない、無理はしない」と私の緊張をほぐしてくれた。
「大地から順に上っていって宙(そら)を感じながら自分の身体を取り戻していく」感覚は発見だった。ただ、そのあとのプログラムは気持ちよかったということだけで、もはや記憶にない。(ごめんなさい、栗岡さん!)。
体が硬くてどんくさい私は、かっこいい栗岡さんの所作をみてるだけでも嬉しくなる。
とてもゆったりした時間を過ごせた。いいよね、こんな時間の流れ。
せめて半年に一回くらいはボディワークしたいと思う。(P) 
         
                        ☆ ☆ ☆

私も細かいプログラムは覚えていないのですが、からだがゆるんでくるにつれて、途中、すご~く眠たくなった記憶が・・・。そして終わったあとのすがすがしさ!

「大切な大切な私の膝小僧・・・」「大切な大切な私の肘(ひじ)・・・」っていう栗岡さんの言葉が印象的でした。
自分の身体と向きあいながら、自分の身体を愛しみながら、みんなと一緒にボディワークをするっていいですね~。からだの自己尊重トレーニングって感じがしました。

講師の栗岡さん、素敵な時間をどうもありがとうございました。
参加してくださったみなさま、よろしければ、コメントを入れて下さいませ。

また、第2弾を企画しますので、みなさま、乞う、ご期待!!
by WCK-News | 2006-08-12 00:00 | 講座受講者の声

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