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2009年 07月 05日 ( 3 )

忘れたくないこと

 2009年7月4日、「女たちの戦争と平和資料館」(WAM)主催のシンポジウム『元兵士の戦場の性~証言と沈黙、そしてPTSD』にパネラーとして参加した。パネリストは、金子安治さん(元日本軍兵士。1950年に中国・撫順戦犯管理所に収容され、1956年に不起訴で帰国、その後仲間たちと「中国帰還者連絡会」を設立、自らの加害行為の証言活動を続けてきた。2000年の女性国際戦犯法廷で性暴力の加害を証言)、熊谷伸一郎さん(雑誌編集者。2002年に高齢化のために解散した中国帰還者連絡会の活動を引きつぎ、同年「撫順の奇跡を受け継ぐ会」を立ち上げ、季刊『中帰連』の編集長。元日本軍兵士の戦場体験の聞き取りを続けている)と私の3人だった。
 私は、2000年の女性国際戦犯法廷を前にして、このシンポジウムのファシリテーターの池田恵理子さん(TVディレクター)と一緒に、元兵士金子さんと鈴木さんにロングインタヴューをした。もう9年も前のことである。昨日、金子さんと再会できたことがなによりうれしく、89歳の今も、証言活動を続けていらっしゃることに頭の下がる思いだった。そして、新幹線の窓から夜景を眺めていたら、「私たちは、金子さんのナラティヴ(物語)を決して忘れてはならない」と強く思った。
 金子さんは、戦争のトラウマを語られた。金子さんよりずっと若い私や熊谷さんが座って話しているのに、金子さんはテーブルから離れたところに立ち、朗々とした声で聴衆に話しかけた。杖を銃剣に見立てて、「人を殺すことは恐いことだよ。目隠しをされた中国人を殺せと命令されて、相手の胸をめがけて突こうとするけど、手がガタガタ震えて、銃剣から手が離れる。その度に古参兵から何発も往復ビンタを浴びせられる。『とてもできない』と言うと、『それでも日本の兵隊か!』と殴られる。古参兵が、相手のアバラ骨を避けて刺す見本を見せてくれる。こうして人を殺す練習をさせられる。1、2年も経つと人を殺すことが面白くなる。成績が上って認められるからね」と。
 強姦について証言をしている元兵士は、ほんとに少ないという。金子さんの話を聞いてみよう。「ある日、古参兵と部落掃討作戦に出かけた。彼が『見張っていろ』と言って、家のなかに入っていった。外で待っていると、彼はセックスを拒否する女の髪を引っ掴んで出てきた。子どもの悲鳴が聞こえる。女を共同井戸のところへ連れてきて、『おい、足を持て』と言われ、二人で女を井戸に落とした。母親を追って出てきた4歳くらいの男の子が『マーマ、マーマ』と泣きながら井戸の周りをグルグルと回りはじめた。子どもの背の高さでは井戸の中が見えない。そのうち、男の子は箱を持ってきて、その上に立ち、井戸に飛び込んだ。兵隊はいつも手りゅう弾を二発もっている。それを井戸にぶち込んだ。今もって何としてもこのことは忘れられない。今でもゾォーとする。一時は忘れていたが、結婚して子どもができたら、このことがチラチラしてしょうがない。胸が圧迫されて苦しい。夜思い出すと、眠れない。孫ができて、あの子と同い年くらいになると、また孫を見るたびにあのシーンが出てくる。ほんとに残酷だった。子どもってのは、母親のところは安全だと思って、飛び込んでいったんだねえ」と。
 金子さんは21歳で戦地へ、6年間を撫順の戦犯管理所に収容され、38歳で帰国。はじめてお母さんに会ったとき、「母親は「『お前、お化けじゃないね』と僕に足があるかどうかを確かめた。もう、絶対に戦争はしてはいけません。わかってくれますか?」と結ばれたが、私にもこみ上げてくるものがあった。
 私がシンポで話したことは、日本軍元兵士はPTSDに罹患しなかったのかという問題と、戦時下性暴力を現在の性暴力加害にひきつけて考えるということだったが、この点についてはまたの機会にしようと思う。
 私は、性暴力裁判に関わることが多いので、法廷で、性暴力加害者に会うことも多いが、彼らは全員「合意の上でのセックスで、強姦などしていません」と判で押したように完全否認する。「私は、強姦しました」という証言を聴いたのは、金子さんと鈴木さんからがはじめてだった。そういう意味で、話の内容には受け入れ難いショックを受けながらも、お二人を人間として信頼することができた。2000年の女性国際戦犯法廷でも、強姦の証言をしたお二人に各国から集まった64人の元「日本軍慰安婦」のみなさんが惜しみない拍手を送った。
 金子さんの話から確かだと思えることは、戦争や強姦を容認する社会にあっては、「誰でも平気で人を殺し、平気で人を強姦する」ということだ。反戦・反性暴力運動によって、人は、どのような状況下にあっても反射的に「人を殺さない、強姦しない」感性を身につけることができるだろうか? その可能性を信じたいものである。
                                              (井上摩耶子)
by wck-news | 2009-07-05 18:32 | 日々雑感
2009年5月に開催された講座「自己主張トレーニング~職場での会話スキルを身につける~」を受講された方たちのご感想をお届けします。

☆自分を見つめる時間を持つことが出来てよかった。
自分の頭の中がスッキリしたような気がします。
講習の前はいつもドキドキしていましたが、終わったあとは、今日も時間がアッという間に過ぎてしまったなと感じました。
『出来た事を数えあげる事』等のアドバイスを実践していきたいと思います。

☆職場で言いたい事や言いたかった事が、どう言ったら雰囲気を悪くせず、アグレッシブにならずに相手に伝えられるか、考えてもなかなか答えを見つけることが出来ませんでしたが、トレーナーの方や皆さんの意見を聞いて、自分の心へのフォーカスの角度を変えられたり、職場での主張の目標など、改めて考えることが多く、今はすっきりした気分で、また職場にのぞめそうです。
いい勉強になりました。ありがとうございました。

☆トレーナーや他の参加者のみなさんとやりとりするうちに新たな発見がたくさんあって、自己主張トレーニングの奥深さをとても感じました。
「今、自分がどう感じているかをありのままに見つめる」ことの大切さはわかっているつもりでしたが、「できていないなぁ」と感じる部分が多々ありました。
ですが、役割劇の中で「あ!今わかってる!」と体感できた瞬間があって、とっても気持ちよかったです。このときの気持ちよさを覚えておきたいと思います。
みなさま、ありがとうございました!

ご感想をお寄せいただいた皆さま、ありがとうございました。
by wck-news | 2009-07-05 16:30 | 講座受講者の声
2009年春のSET講座「子ども時代と自己尊重」に参加された皆さまのご感想を紹介させていただきます。

☆講座に参加させていただき自分自身に向き合おうとする方々と勉強し、対話する中で勉強させていただく事がたくさんありました。
それぞれ育った環境、悩みはちがいますが、共感出来、よい体験になりました。
これからもこのような講座に参加したいです。

☆前回「批判に対処する」の講座に比べ長かったせいか、ディスカッションも多くわきあいあいと話せて楽しかった。ワークをするのも楽しかった。
前回から思っていたけれど講師の考え方やフィーリングが好きです。
講座の内容は、最後のほうは、劇的にわかるというかんじはなかったかもしれないですが、時間がかかるかなと思いました。

☆良くわかる内容で、本当に心にひびきました。チコクしたのがもったいないと思いますが、まあ仕方ありません。今はチコクしてでも通った自分をほめようと思います。

☆子ども時代にうえつけられた価値観を変えるのは、本当にエネルギーの必要な事です。もしも両親がこのような教えを受けていたら、私はまた違う自分であっただろうと思います。でも、今まで生きてきた道のりに後悔はないように思う。それは、その置かれた立場の中で一番自分らしくいられる場を作ってきたんじゃないかと思う。
人間は誰でも何かを残したいと思うらしいが、私はそれほど大きなものを残せそうにもない。でも「私と同じようなつらい子ども時代を送らせていない」という自信はある。娘が親になった時、私が母であったことを喜びと思ってもらえたら、私は私なりの大きな仕事をしたと思えるのではないか。

☆困難な生育歴であっても、自分で自分にふさわしい自分を作っていくことができることを教えていただきました。
大人になってからでも感情はとりもどせる。言葉にしていくことを自分の習慣として、忘れないで生きていきます。ありがとうございました。

☆自己尊重トレーニングってどんなのだろうと思って参加しました。
やっぱり自分の感情を大切にするというところがポイントなんだなと改めて思いました。
またドミナントストーリーをナラティブストーリーに変えるという点では、今まで自分は親から虐待されかわいそうな被害者だと思ってきましたが、実はいろんな力を使って生き延びてきたんだと実感できました。これから自分と和解していくこと、自分の感情を大切にすることをやっていきたいと思います。ありがとうございます。

ご感想をお寄せくださった皆さま、ありがとうございました。
by wck-news | 2009-07-05 16:00 | 講座受講者の声

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