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ウィメンズカウンセリング京都          ☆スタッフblog

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カテゴリ:本・映画・DVD( 49 )

3月のオススメ本をお届けします!
オススメ本コーナー、一周年を前に、2月はお休みしてしまいました…残念。
めげずに、2周年目をガンバリます☆
オススメ下さったPさま、いつもありがとう(掲載遅れてごめんなさい)。
スタッフのみなさま、ご協力をどうぞよろしく !!

犬は「びよ」と鳴いていた―日本語は擬音語・擬態語が面白い (光文社新書)

山口 仲美 / 光文社


昔の日本人は馬の声を「イ」と聞いていたんだって。万葉集の一首、「たらちねの母が飼う蚕(こ)の繭隠(まゆごも)り、いぶせくもあるか 妹に逢はずして」(2991)にある「いぶ」は「馬声蜂音」と書かれてあって「馬声」が「イ」、「蜂音」が「ブ」なんだって。「蜂音」が今も昔も「ブ」というのも感心するけれど、「ハ行子音は江戸時代初めまで現在のような声門音[h]ではなく、両唇摩擦音[F]」だったらしい。さて、犬の声を「びよ」と表す文献は江戸中頃まで、江戸末期には「わん」に変化している。理由はどうしてでしょう・・・答えは本を読んで下さいね。


姥ざかり花の旅笠―小田宅子の「東路日記」 (集英社文庫)

田辺 聖子 / 集英社


天保時代に九州は筑前の、商家のお内儀達が繰り広げる実録旅日記。最初は「お伊勢さんいこか」で始まり、信濃の善光寺へ足を延ばし、日光詣りから江戸見物、東海道を下って京都・大阪へと陸路海路の五ヶ月間。50代の女4人と荷物持ち兼ボディガードの男3人の道中はとてもとても「封建時代」とは思えない。江戸時代って教科書の記述と違って、案外自由なところもあったんだと思う。女性に厳しい関所をかいくぐるために、山あり谷ありの道なき道をすすむ彼女たちはパワフルだ。行く先々で和歌を詠み、古典や故事もよくご存知で、かつユーモアにあふれている。また著者が旅日記を縦軸にして、同時代の日本人男性やイギリス人女性が見た情景を重ねたり古典を紹介したりと、これがまた、良い味わいになっている。


女性学/男性学 (ヒューマニティーズ)

千田 有紀 / 岩波書店


大学生向けの教科書を意識したシリーズなんだろうな、という中の1冊。『女性学』を執筆してほしいという依頼された著者は、少し迷って、『女性学/男性学』というタイトルにしてほしい、とお願いしたのだとか。最近の女性学は、すでに「女性」学が成立しないという地点から、議論を出発しなくてはならなくなっているから、だそうです。「性」「性別」とは何を意味するのか、「女性と男性の学」とは何を意味してきたのか、根源的に考えてみたいと思ったという本書は、「入門書」ながら、ジェンダー・セクシュアリティ論の深みに迫っている。でも、「高校生にもわかるように」を意識して、初めて「です、ます」調で論文を書いたという著者の「大きな冒険」のおかげで、読みやすいです。


雨柳堂夢咄 其ノ1 新版 (ソノラマコミック文庫 は 28-1)

波津 彬子 / 朝日新聞社出版局

雨柳堂夢咄 其ノ2 新版 (ソノラマコミック文庫 は 28-2)

波津 彬子 / 朝日新聞社出版局


3月初めに大好きな演出家荻田浩一さんと大好きな朝海ひかるさん(お二人とも宝塚歌劇団を退団後、活躍中)が創るダンスアクト『MATERIAL』を観ました。他の出演者の方たちも音楽も美術も素晴らしくて、大満足。この漫画が原作です(A5判12巻、文庫本7巻)。
入り口に大きな柳の木がある骨董屋「雨柳堂」に集まってくるいわくつきのモノたち。
骨董に込められた人の想いと、もののけ(物の気)が織り成す不思議な世界が展開される。
物の気を読み取ってしまう店主の孫「蓮」について、作者の波津さんは「中性的な男と女の間、人間と化け物の間、とにかく中間にいる子にしたかった」と語る。荻田さんは「男性と女性だったり、何かの立場と立場だったり、中間にある「どこにでもあるけどどこにもない」っていうのは魅力的ですよね」(公演パンフの対談より)。
荻田さんの演出は境界攪乱的なところがステキ。公演は終わってしまったけど、原作漫画の異世界ならオススメできますよね。現実逃避にぴったり(えッ?!)
☆波津さんのブログにマテリアル観劇の話が書いてあるのを発見しました。
http://namibanpa.blog.so-net.ne.jp/
by wck-news | 2010-03-18 00:00 | 本・映画・DVD

1月のオススメ本!

1月のスタッフオススメ本です。
とっても遅くなってしまいました。すみません!

風の影〈上〉 (集英社文庫)

カルロス・ルイス サフォン / 集英社

風の影

風の影〈下〉 (集英社文庫)

カルロス・ルイス サフォン / 集英社


著者は、スペインはバルセロナの生まれ。1945年から1965年のバルセロナが舞台。
内戦直後、自治政府から独裁政権へと変貌する社会情勢を背景に、ミステリー&ロマンス&友情が描かれている。主人公ダニエルが古本屋業を営む父親に連れられていった「忘れられた本の墓場」で手にした一冊。この一冊の本から事件が次々とまき起こり、過去と現在とが交錯しながら緊迫感を増していく。


DVD+BOOK 認知行動療法、べてる式。

伊藤 絵美 / 医学書院


「べてるの家」を訪れたのは2004年の晩夏でした。壁に「べてるの理念」がいろんな色のマジックで記されていたのを思い出します。
「偏見差別大歓迎」「場の力を信じる」「昇る人生から降りる人生へ」「三度の飯よりミーティング」「苦労を取り戻す」「安心してサボれる職場づくり」「弱さの情報公開」「自分でつけよう自分の病気」「勝手に直すな自分の病気」「べてるに来れば病気が出る」「幻聴鑑定団『いい病気してますねぇ』」「手を動かすより口を動かせ」などなど。
「リフレイミングのおもろさ」とでもいいますか、笑いながらちょっと目頭が熱くなりました。

この本は、臨床心理士・伊藤絵美さんのクライアントに対する姿勢に共感が持てたし、認知行動療法の概論もためになりました。ヴィクトール・フランクルの言葉も紹介されてます。
フェミカンの未来戦略は女たちが地域で「堂々とそこそこ食えていく」ことかも、と妄想しながら読み終えました。

WCKニュースはもうすぐ発行できるはず。
ご購読いただいているみなさま、もうしばらく、お待ち下さいね。055.gif
by wck-news | 2010-01-20 00:00 | 本・映画・DVD
街はクリスマス・イルミネーションでキラキラですね☆
いろんなツリーをみるのも楽しいです。
WCKのサイトも、10日間、クリスマスバージョンです!

さて、12月のオススメ本です。

ドキュメント高校中退―いま、貧困がうまれる場所 (ちくま新書 809)

青砥 恭 / 筑摩書房

毎年、十万人近い高校生が中退している。彼らの多くは貧しい家庭に育ち、まともに勉強する機会など与えられず、とりあえず底辺校に入学し、やめていく。若者の貧困、社会的排除は、社会全体を衰弱させる。高校中退はすでに教育問題ではなく我々の社会が抱える最大の社会政策課題の一つになっていると考えなければならない、と著者は主張する。
そして「貧しいとは選べないことなんです」ー母子家庭の母親の言葉として紹介されている。
「選択可能性の確保」は男女共同参画推進にとっても基本課題のひとつであるが、その経済的要件の重要性を改めて再確認できる本である。


動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか

福岡伸一 / 木楽舎

生命というものは常に流れ、絶妙のバランスをもって保たれているという。
変化は今一瞬に私の身体の中で起きている。一瞬一瞬が「同じ私」ではないのだとわかる。



精霊の守り人 (新潮文庫)

上橋 菜穂子 / 新潮社

精霊の守り人シリーズ
NHKのアニメでも放映されているファンタジー小説。
著者はオーストラリアの先住民アボリジニを研究している文化人類学者でもある。
用心棒バルサと少年チャグムの交流、とりまく人間模様や国家間の確執など読み出したらとまらない。


大事なことはみーんな猫に教わった(そしてもっと)

スージー ベッカー / 飛鳥新社

「私たちが猫から学ぶのは、自分勝手に生きる方法です。自分勝手に生きて許されるにはどうすればいいのか、猫はそれを教えてくれます」と翻訳者の谷川俊太郎さん。新バージョンが出てたのですね。猫のビンキーの得意げな表情がステキ。
「毎日おんなじものを着たって大丈夫。」
「ひとりで楽しむこと」
「呼ばれるたびに、行かなくてもいい。」
「気が変わってどこが悪いのさ。」
猫好きの人にオススメのセルフ・エスティーム本、だと思う。
by wck-news | 2009-12-14 00:00 | 本・映画・DVD

11月のオススメ本!

11月のオススメ本をお届けします。だんだん、充実してきましたね~!038.gif
今月から本の画像と紹介文の上下をひっくりかえしました。



ココ・シャネルという生き方 (新人物文庫)

山口 路子 / 新人物往来社


自伝というより、ココ・シャネル語録という感じで多少ものたりないが、彼女の類稀なる生き方の片鱗をうかがうことができる。孤児院からはじめた人生を、自分の思うように自在に描き生き切った人だ。莫大な富と名声、才能あるキラ星のような恋人たち、そして貧しい天才たちへの経済的援助を惜しまなかった。「女の幸せは愛されることであり、愛されなければ終わり」と語ったらしいが、そのココロは、「自分から愛したら、仕事ができなくなるから」という彼女の仕事至上主義にあった。思い当たるフェミニストもいるかな?


名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)

中野 京子 / 光文社


「名画で読み解く」というサブタイトルがついているように、ハプスブルク家の歴史を絵画を通して垣間見ることができる。受験勉強としての西洋史丸暗記体験しかない身には、こういう本が面白い。今、公開中の不思議な絵、ポスターにもなっている野菜や果物や花を並べて顔に見立てたジュゼッペ・アルチンボルドの絵は、ルドルフ二世の肖像画。ウィーンのミュージカルや宝塚歌劇で有名な「エリザベート」皇后の絵もある。彼女は美しいけれど、政略結婚や嫁姑関係からくるストレスから「摂食障害」に逃避したのだろうな。


美女の骨格 名画に隠された秘密 (青春新書INTELLIGENCE)

宮永 美知代 / 青春出版社


タイトルにちょっと引いたが、読むと期待に応えてくれた。100歳前後の方の顔がなんで幼児顔になるのかがよおくわかった。それと、「アメリカ、ヨーロッパで浮世絵の価値を認めたのはなんで?明治維新以降の日本人はなんで浮世絵の価値に気づかなかったの?」という疑問が解けたからである。
ほんと絵画を観るのが楽しくなる。本のタイトルが内容とそぐわないかもね。



子どもが減って何が悪いか! (ちくま新書)

赤川 学 / 筑摩書房


近代日本のセクシュアリティーの歴史社会学、ジェンダー論などを研究している大学教員である著者は本書で、「子どもは、親や周囲の人たちから愛されるために産まれてくる。それ以外に、産まれる理由は必要ない。」ということを訴えたかっただけと言う。
「男女共同参画社会基本法」を引用しまくりの仕事をしながらも違和感は拭えない私としては、「選択の自由」という理念を強調し、男女共同参画と少子化対策の「不幸な結婚」を憂う内容が大変興味深かった。



一応の推定 (文春文庫)

広川 純 / 文藝春秋

一応の推定』広川 純著 文春文庫
「まず結果ありき」で推論していくことの怖さをあらためて認識させられた。展開にハラハラしながらも、私たちに馴染みの駅や地名が登場するので、それぞれの空気(?)を感じながら楽しめます。
by wck-news | 2009-11-10 00:00 | 本・映画・DVD

10月のオススメ本

10月も半ばとなり、一気に秋めいてきました。朝晩は肌寒いですね。
あちこちでハロウィンの飾りを見かけます。
あのお化けカボチャ、ジャック・オー・ランターンっていうのですね。
三角の目(▼ ▼)がなんだか可愛くって好きです016.gif

14日からブログの勝手な機能が増えて、レシピに自動リンクするようです。
何もしてないのに、「カボチャ」という字にリンクが出現していて、びっくり!
消すこともできるかと思うのですが、一応、そのままにしておきますね。

ブログの背景も、31日が近づいたら、ハロウィン・モードにするかも、です。

さて、10月のオススメ本です。だんだん、紹介文が長くなってきました・・・。
今回は、4人のスタッフが1冊ずつ、推薦です。

次号のニュースレターは現在、編集中です!
ご購読いただいている皆さま、しばらくお待ち下さいね。


本書は著者が2007年、60歳の誕生日の直前に書き上げ、ブリティッシュ・コロンビア大学に提出した教育学の博士論文「磨き上げられたアイデンティティ 境界の地に住まう実践者たちのための自己開示の文脈と結末/成果」の全訳である。
著者が家庭内での暴力や児童虐待の分野で”周辺化された”援助者として、これまで携わってきた仕事や学びの集大成と表現している。

援助者の思想―境界の地に生き、権威に対抗する

リンダ ジンガロ / 御茶の水書房




読んだのはだいぶ前ですが、今月発行のWCKニュースとの関連で思い出したので!ミステリーなので、ネタバレは避けたいところだけど・・・帯の文句ならいいですよね?
帝都大アメフト部のOB西脇哲郎は、十年ぶりにかつての女子マネージャー日浦美月に再開し、ある「秘密」を告白される。あの頃の未来にいるはずの自分たちは、変ってしまったのだろうか。過ぎ去った青春の日々を裏切るまいとする仲間たちを描く傑作ミステリー。(単行本)かつての恋人は「彼」になってしまったのか?それとも、今でも「彼女」なのか?(文庫本)
カバーデザインの「メビウスの輪」は、とてもシンボリックですね。

片想い (文春文庫)

東野 圭吾 / 文藝春秋



スウェーデンはアメリカより女性福祉の先進国とされているが、はたしてそうか・・・この疑問について参与観察という方法論でまとめあげた力作だ。たとえば「アメリカ国家はセクシャル・ハラスメントの存在を公式に認識し対抗策を採ったが、スウェーデンの法的な救援対応は非常にのろいものであった。そのかわりスウェーデン中央集権国家は組織力を効果的に使い、この問題におけるジェンダー特性を薄めている」(p.13)と論じている。両国の対比の視点と分析は興味深い。日本と韓国の対比をしてみたいと思った。この本を読んで確信したのは、国家というものは「家父長制を維持する中心的存在だが構造的に変化を受けやすい」こと、国家に対して「女性は用心深くならなければならない」が変化を求める抵抗は実を結ぶということだ。
(「   」内は引用 p.190-191)

国家は女性虐待を救えるか―スウェーデンとアメリカの比較

エイミー エルマン / 文化書房博文社



コミュニケーションというキーワードを通して、社会学の視点から「自閉症」について考えることができた。これまで「ともに生きる」とか「共有する」ということばを使ってきたが、新しいまなざしを教えられた。社会学ってこういうことができる学問だったのですね。

自閉症の社会学―もう一つのコミュニケーション論 (SEKAISHISO SEMINAR)

竹中 均 / 世界思想社


by wck-news | 2009-10-14 00:00 | 本・映画・DVD

9月のオススメ本

金魚の背景、とても気に入っていたのですが、季節とそぐわなくなったかなぁ・・・ということで、
シックな雰囲気の背景(スキン)に変えてみました。いかがでしょうか?
「手紙:ヘミングウェイ」というタイトルがついています。

さて、遅くなりましたが、9月のオススメ本です。

『ミレニアム』の2部、3部を一気に読んでしまった。
「リスベット・サランデルやいかに?」と読み止めることのできない面白さもあるが、それにもまして魅力的なのは、本書はジェンダー・エンパワーメント指数(GEM)第1位のスウェーデン発「フェミニスト・ミステリー」なのだ! ジェンダーにしばられない女性たちの活躍が溌剌として爽快。男性にここまで書けるとはびっくり。しかし、ワーカホリックだったというスティーグ・ラーソンは50歳で没。彼のパートナーが続きを書いてくれないかなあ…

ミレニアム2 上 火と戯れる女

スティーグ・ラーソン / 早川書房


ミレニアム2 下 火と戯れる女

スティーグ・ラーソン / 早川書房


ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上

スティーグ・ラーソン / 早川書房


ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 下

スティーグ・ラーソン / 早川書房



『大奥』の漫画家よしながふみさんが、少女マンガへの愛やボーイズラブ(BL)やフェミニズムについての想いを語ってくれている対談集。作家三浦しをんさんとの2回の対談「フェミニズムはやっぱり関係なくないのよ」「やおいは男同士じゃなくてもいい」は「そうそう!」と思いながら読みました。萩尾望都さんとの対談もあります!

よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり

よしなが ふみ / 太田出版



表紙の金魚につられて、三浦しをんさんの小説を読んでみました。古書店というマイナーな(?)世界を舞台に展開する、過去にとらわれている2人の青年の物語。BL風味ですが、BLファンじゃなくても読めると思う。三浦さんは、よしながさんとの対談で、「BLが好きだから、そういうふうにも見えるものを書く」わけではなく、「そういう価値感や世界観や表現が好きなので、BLも好き」なわけなんです、と語ってらっしゃいます。

月魚 (角川文庫)

三浦 しをん / 角川書店



「現代脳科学はフロイトやユングが築きあげた夢分析には懐疑的な立場をとっています」(p.211)の一文を紹介されて思わず手に取った。脳科学の基本的概念と記憶のメカニズムや「海馬」についてなど、素人にもわかるよう丁寧に書かれている。「情動が記憶の形成を促進」「記憶力が高ければ、ストレスからのダメージも最小限ですむ」など、なあるほど思える一冊。

記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)

池谷 裕二 / 講談社



坂本龍一はなんで象にはまったんだろうと不思議だった。この本を読んでみてわかった。なんだか人間観まで揺さぶられる 不思議な本。象は超低周波音でコミュニケーションしているとかで、到達範囲は何マイルにも及ぶという。象と象のネットワークを介するとそのエリアは国全体(例えば著者の生まれた南アフリカ共和国)を覆うほどらしい。象のコミュニケーション方法を発見したのはクジラの研究者である。著者は、象が海岸に現れ超低周波音の声でシロナガスクジラと語り合っている場面に遭遇している。私も遭遇したあ―い。

エレファントム 象はなぜ遠い記憶を語るのか

ライアル・ワトソン / 木楽舎


by wck-news | 2009-09-17 23:19 | 本・映画・DVD
8月のオススメ本です!
推薦してくれたスタッフのみなさん、ご協力ありがとう !!

強制収容所から生還した一人の心理学者の体験が描写された一冊。
一語一語、噛みしめながら読む。
極限のなかで人間らしく生きることを追究した彼の言葉は心に響く。
葛藤し続けるプロセスにこそ生きる意味があるのだと思った。
「人間は苦悩に対して、彼がこの苦悩に満ちた運命と共にこの世界でただ一人一回だけ立っているという意識にまで達せねばならないのである」(p.184)

夜と霧―ドイツ強制収容所の体験記録

V.E.フランクル / みすず書房



症状に個人差があるのでしょうが、私なら「アレもコレもと、追加したい症状がまだまだあるよ~!」と一人突っ込みをしながら、しかも楽しんで読めました!
今や、ポピュラーになった「うつ」の人で、しんどい時でも「日頃なにがしか読んでいたい人」向けにはオススメです。

ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)

細川 貂々 / 幻冬舎


その後のツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)

細川 貂々 / 幻冬舎




この本を読んでから、クレーンの事故や北海道の遭難などのニュースを聞いても、作業員やガイドさんは非正規雇用だろうか?などと思うようになりました。
雇用の劣化が単に労働者の問題だけにとどまらず、消費者でもある私たちに影響が大きいのだということに気付かされる1冊です。

ルポ 雇用劣化不況 (岩波新書)

竹信 三恵子 / 岩波書店




「シスターフッドは、”すったもんだ”や”じたばた”をおそれない。きちんと”片付いた”結論よりも、葛藤や対立や悩みや迷いを大事にする。その思いが、どの章にもあふれていることと思う。」という、あとがきに魅かれた。と同時に、「でも、広くメッセージを伝えるときにはすっきりしたわかりやすいシンプルさは重要だよなあ」と考えこんだところ、「葛藤や対立や悩みや迷いを大事にするって、シンプルなメッセージやん」と気づいて、うれしくなった次第です。
『ジェンダーで考える教育の現在~フェミニズム教育学をめざして~』
木村涼子・古久保さくら 編著

ジェンダーで考える教育の現在

木村 涼子 / 解放出版社


by wck-news | 2009-08-10 10:07 | 本・映画・DVD
またまた遅くなってしまいましたが、7月のオススメ本です。

歴女仲間から「半七はいいよお」と勧められてはいたが、なるほどよろしい。
岡本綺堂の話を読んでいる21世紀と、岡本綺堂が半七に捕り物話を聞いている20世紀-大正時代、半七が捕り物をした19世紀-江戸時代がつながる不思議がある。タイムトンネルに入って行くみたい。
推理小説としても読み応えあり。あ、空から魚が降ってくる話もあったよ。

ちくま文庫 北村薫/宮部みゆき編

読んで、「半七」!―半七捕物帳傑作選〈1〉 (ちくま文庫)

岡本 綺堂 / 筑摩書房


もっと、「半七」!―半七捕物帳傑作選〈2〉 (ちくま文庫)

岡本 綺堂 / 筑摩書房



私はときどき、なぜ「ジェンダーカウンセリング」ではなく、「フェミニストカウンセリング」なのかと考えるのだが、本書はフェミニストとしての自分の足場と方向性を探るために有益である。辞典形式で50のキイ概念を論じ、「第三波フェミニズムとは?」「ポストモダンとフェミニズムの関係は?」との疑問に簡潔に答えてくれる。「暴力」の項に、「うーん、ナルホド!」と思った。

ジェンダー・スタディーズ (キーコンセプト)

ジェイン ピルチャー / 新曜社



男女間に生じる「暴力」の問題をとりあげた5回の連続講義をまとめたもので、読みやすい。アキハバラ事件と男の暴力、メディアと性暴力表現、戦時の「国語」と「女ことば」のつながり、人身取引の実態、「慰安婦」制度と米軍の性暴力について、5人の専門家が分析している。日常的な場面での暴力と戦時の暴力とを連続したものとして捉える視点は、とても重要だと思う。
先月、編著者のひとり中村桃子さんの講義を聞きに出かけた際に購入。
中村さんの講義はすばらしくチャーミングでした038.gif

連続講義 暴力とジェンダー

林 博史 / 白澤社


by wck-news | 2009-07-16 21:19 | 本・映画・DVD
6月のオススメ本コーナーです!
推薦したくれた4人のみなさん、ありがとうございます。

義母もまた子どもの頃から孤立と無援のなかにいた。

虐待の家―義母は十五歳を餓死寸前まで追いつめた

佐藤 万作子 / 中央公論新社

虐待の家―義母は十五歳を餓死寸前まで追いつめた

「陰口をたたく、それは心の換気よ・・・」のっけからこんなセリフで始まるイラストです(まんがというのかもしれないですが)。「女たちのホンネ・トークはおもしろいゾ」のあとがき通りの一冊です。

刺繍―イラン女性が語る恋愛と結婚

マルジャン・サトラピ / 明石書店



刺繍のM・サラトビ監督らによるアニメ作品。カンヌ国際映画際審査員賞を受賞。
2007年フランス
監督:マルジャン・サラトピ ヴァンサン・バローノ
声  :キアラ・マストロヤンニ、カトリーヌ・ドヌーブ

ペルセポリス [DVD]

ポニーキャニオン



著者は、2003年、「性同一性障害」であることを公表のうえ、世田谷区議会議員に当選。
誰もが自分らしくのびやかに暮らせる「寛容な社会」を創るための熱いメッセージにあふれる本である。

変えてゆく勇気―「性同一性障害」の私から (岩波新書)

上川 あや / 岩波書店



著書は60年生まれで、神奈川県児童相談所勤務の児童福祉司。
ひとつの影響が次のマイナスの影響の可能性を高めてしまう貧困問題について、多角的に考える本である。

子どもの最貧国・日本 (光文社新書)

山野良一 / 光文社



15歳のクレアと産婦人科医の母が、冷蔵庫にマグネットで貼りつけたメモに
くりひろげる母娘関係。取り返しようのない時間とかけがえのない2人の物語。
1時間もあれば読めてしまう斬新な小説手法もいい!

冷蔵庫のうえの人生

アリス カイパース / 文藝春秋


by wck-news | 2009-06-07 23:02 | 本・映画・DVD
またまた、遅くなってしまいましたが、5月のオススメ本コーナーです。

◆横浜国立大学教育人間科学部教授の著者は、「女性学/ジェンダー研究」を次のように定義している。―「自尊感情の育み」にかかわる理論実践である。それはまた自らの「痛み」を通して社会のあり方に問いをむけるまなざしの深さと、「当事者性」が問われる、とてもスリリングな知的実践である。

異なっていられる社会を―女性学/ジェンダー研究の視座

金井 淑子 / 明石書店



◆「女性史というのは、まだたかだか25年まえから存在するにすぎない思想である」、しらなかったあ!!(本書の刊行は1994年。今年で40年です。)

『女の歴史』への誘い

I. ウォーラーステイン / 藤原書店



◆上坂さんは「苦手な女性」と思っていたが、遠慮なくビシバシと切り込んでいく力は、そうとうなもの。ついつい私も「鶴見先生にそういうことが聞きたかった!」と思った。 一気に読んで、それにしても、私の上の世代の生き方はすごいなあと思った。

対論・異色昭和史 (PHP新書)

鶴見 俊輔 上坂 冬子 / PHP研究所



◆「目覚めよ・・・目覚めよ、アメリカ・・・人種差別、性差別、年齢差別はもうごめんだ・・・もうたくさんだ!」ゲイであることを明らかにしてサンフランシスコ市政委員に当選し、すべてのマイノリティのために闘ったミルクは、在任1年足らずで、暗殺された。上映中の映画『MILK』とあわせて読んでみました。

MILK(下)-ゲイの「市長」と呼ばれた男、ハーヴェイ・ミルクとその時代 (祥伝社文庫)

ランディ シルツ / 祥伝社



◆ついでに、DVD。「ハーヴェイ・ミルク・ハイスクール」(LGBTQの青少年ために誕生したニューヨークの公立高校)をとりあげたドキュメンタリー映画です。

ヴォイス・オブ・ヘドウィグ [DVD]

アップリンク


映画の公式サイトはこちら
by wck-news | 2009-05-16 23:06 | 本・映画・DVD

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