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ウィメンズカウンセリング京都          ☆スタッフblog

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スタッフの一人からテレビドラマの紹介が届きました。
初回放送のあとに、スタッフ間のメールでまわってきたのを、
ご本人の許可をえて、転載します☆

さて、テレビドラマの紹介です。
ごぞんじかもしれないけど、念のため。

月曜の夜10時から、テレビ大阪で「IS(アイエス)男でも女でもない性」が始まっています。
主人公は福田沙紀。両親が南果歩と高橋ジョージ。
マンガが原作です。コミック版で10数巻あるようです。
明日が第2回目です。

第1回目を見ました。
生まれたときに男女両方の内外性器があって、親は悩みながらも、出生届は女で届け出た。
両親は初め、生まれたての子どもを抱くこともできず、母親は心中しようとしたが、
悩んだ末、このままを受け入れ、医者が早く性別を決めて、決めた性になるように外科手術を含めて治療をしようと勧めても、
決めるのは本人だという姿勢になっていった。
でも、小さいとき、「男の子」のようだったので、中学までは「男子」として育てられた。
でも、パテシエになりたいために入学したい高校では戸籍と違う性では受け入れられないと言われたため、戸籍どおり、「女子」生徒として入学した。その学校のトイレで初潮が始まった・・・
というところまで。

真面目な印象を持ちました。
ISをテーマにしてテレビドラマになるって、単純にすごいと思っています。
                                            (くらわんこ)


ドラマのHPはこちらです。⇒http://www.tv-tokyo.co.jp/is/index.html
「スペシャル」のページには、「実在するISの当事者の記事」が掲載されるようです。


コミック版は今、調べたら全部で17巻ですね。

IS(1) (講談社コミックスKiss (460巻))

六花 チヨ / 講談社



IS(3) (講談社コミックスKiss (549巻))

六花 チヨ / 講談社



IS(17) <完> (講談社コミックスキス)

六花 チヨ / 講談社


by wck-news | 2011-07-28 00:00 | 本・映画・DVD

ニュースレター第59号

WCKニュース第59号を発行しました!
今号の内容紹介です。

☆ CONTENTS ☆
■ 巻頭エッセイ:スタッフ
■ 寄稿:輝く笑顔とともに/古川沙樹
      3月27日に開催した公開講座「性暴力禁止法をつくろうシンポジウムin京都」
      の第二部「言わせてほしい、聞いてほしい」でアピールされた古川沙樹さんに
      寄稿していただきました。古川さんはカンボジアで女性や子ども達の支援活動
      をされています。
      ☆古川さんのブログはこちらです。⇒http://ameblo.jp/sakige-poipet/
■ 特集:性暴力の被害者心理が明らかに/周藤由美子
■ 報告: 日本フェミニストカウンセリング学会姫路大会シンポジウム/今西康子
■ 連載:“ポスト”フェミニズム理論の迷宮を歩く/大槻有紀子
■ 9月11日公開講座案内
 「LGBTの人たちの望むサポートとは?~当事者と家族から学ぶ」
■ インフォメーション:講座案内 ほか

ご購読のお申し込み、お待ちしています!

※ニュースレターについてのご案内は、こちらをご覧下さい。

お申し込み・お問い合わせはウィメンズカウンセリング京都(WCK)まで。
TEL : 075-222-2133    FAX : 075-222-1822
E-mail: info@w-c-k.org  HP : http://www.w-c-k.org/

※以下に広告が出ることがありますが、自動機能によるものであり、
ウィメンズカウンセリング京都とは無関係です。ご注意下さい。
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by wck-news | 2011-07-24 00:00 | ニュースレター
☆初めての方は、こちらもあわせてお読みくださいね。
⇒⇒⇒「上村知花さんの小説連載のご挨拶(井上摩耶子)」
⇒⇒⇒「上村知花さんのエッセイ連載のご挨拶(井上摩耶子)」


第一部 悲愴

『余計なお世話』。
君が私の為にしてくれること、言ってくれること。私にとっては無意味な行動。君がなにをしてくれたってどうせ私は変われないんだから。いつもそうだったんだから。どんなに強く願っても私は同じだったんだから。…願うほどに辛くなる。

ねぇ、どうして? 逃げてばかり。いじけて身を滅ぼすばかり。
自分で足下崩してるの。自分からそうしてるの。

止まらない唇。終わらない怒り。収まらない心。続く悲しみー…。

なにが好きでなにが嫌い? それすらも分からない。それさえも。…新しい記憶が存在しないから。

羨ましい。憎い。ずるい。悔しい。ひどい。恨めしい。私もなりたい。負けたくない。嫌だ。イヤダ…。

怖い。弱い。嫌い。痛い。脆い。切ない。悲しい。苦しい。寂しい。虚しい。冷たい。辛い。寒い。ひどい。泣きたい。

呻(うめ)き声、何度あげたかな? 君に何度も救いを求めてたよ。遠くなる君。100%無理だと分かっていたけど、繰り返し君の名前を呼んだよ。君が行ってから…血を吐いても叫んでたんだよ。倒れるまで。意識を失うまで君を求めていた。

なのに…

裏切り者。偽善者。弱虫。負け犬。

この心はなに? 憎いの? 悲しいの? 辛いの? 寂しいの?

もう自分がワカラナイ…。

答え。事実。正解。嘘。
なにが本当でなにが偽り? なにが事実でなにが誤り? 答えってなに? 君は真実? 私は嘘?

なにも信じたくない…。

酬(むく)い。罪。罰。

怒り。

怒りは次第に悲しみに変わっていき、やがて無になった。

こんな世界が嫌だと言うのなら、さあ閉じ込もりましょう。膝を抱えて小さな場所でうずくまり、俯いて。『救け』なんて来ない。私が一番よく知ってる。ちゃんと生きてる人は、自分の道を進むのに必死だから。
…進むのやめたくせに救い求めるの? 生きるの諦めたくせに死なないの? 消えろと願ったのに消えないの…?

もう嫌。私達、矛盾だらけじゃないですか。こんなところじゃろくな人間になれやしない。

私と世界、恨みませんか? たくさんの人、傷付けませんか? こんな世の中に、救いをくれないこの社会に、子供ながらの反抗を、小さく抵抗してみませんか…?

叫びましょう。喚きましょう。抗いましょう。争いましょう。逆らいましょう。
…闘いましょう…。

寒くても、感じません。誰のせいでしょうね。
生きること、どうでもいいです。誰がそうさせたんでしょうね。
幸せとか、興味ないです。どうせ分からないし。

もう消えたいです。しんどいです。疲れました…。

散りましょう。枯れましょう。摘みましょう。萎(しぼ)みましょう。朽ちましょう。果てましょう。砕けましょう。壊れましょう。崩れましょう。滅びましょう。…もう消えましょう?

未だに生きる人々を、死にきれない思いを乗せて、死に損ないの人間達を、嘲笑(あざわら)いましょう。せせら笑いましょう。

嘲笑、しましょ?
なんておかしい。なんて笑える。なんて無情なこの世界…。

一番おかしいのは、わたし自身…。

ごめんね。すみません。申し訳ない。お詫び申し上げます。
懺悔しきれない罪。変わることのないこの想い。背負いきれない私の重み。
はぁ。重いなぁ。手伝って欲しいなぁ。励まして欲しいなぁ。…信じて欲しかったなぁ…。

THE END


第二部 あかり


見えない。聞こえない。分からない。
逃げたい。いなくなりたい。消えたい。死にたい。

殺して。私の為に人生捨てないで。
嫌って。これ以上高まる感情を抑えきれない。
離して。明日になったら忘れられるから。忘れるから。
…また世界を恨みますから…。

私が知っているのは、独りぼっちの世界。それだけ。闇に染まった悪だけ。だから、知りたくなかった。こんな君の、無条件の愛なんか…。

私のすべてを知っていながら遠ざかってくれない。
そんな人は初めてだったから…。

そんな君に、戸惑い、恐(おそ)れ、怯え、そして…

涙した。

受け入れてくれた。私を嫌わなかった。拒まなかった。

嘘だらけの世界。正義なんて消え去って、みんな自分に一直線。
真実の世界。“はじまり”の時には在った? 清き真実。なにもかもがなくてすべてがこれからの時。そこには、なにが在ったー…?
前を見た。君が笑った。手を挙(あ)げて。
私を呼ぶ声。私を見るその瞳。すべてが初めてで、嬉しくて、幸せで…。

やっと前に進めた気がした。

近付いてくる君。大きくなる影。笑顔の君に手を振るよ。
やっと見つけた私の居場所。もう失くさない。握ったその手を離さないで。これからも一緒にいて。ずっと私と一緒にいて。

…私は…

あかりを、見つけた。

THE END
by wck-news | 2011-07-05 00:00 | 知花さんのエッセイ『心の音』

スタッフオススメ本

オススメ本、不定期UPですが・・・。

技法以前-べてるの家のつくりかた (シリーズケアをひらく)

向谷地 生良 / 医学書院


「問題」を個人に還元せず、「場」に返す。「何をしなければならないか」ではなく「何をしてはしてはいけないか」にスポットを当てる・・・べてる流はここにあると見た。「ヒト=『男』」を中心に据えた近代の価値観は終焉をむかえつつあるのかもしれない。


奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録

石川 拓治 / 幻冬舎


「技法以前」を読んだら読みたくなって購入した。改良に次ぐ改良を重ねたリンゴは虫のつきやすい果樹という。農薬を一切使わないリンゴが生まれるまでの涙と汗と笑いが詰まっている一冊。木村秋則さんのヘンコともいうべき試行錯誤の末の観察力に驚かされる。多様な虫とふわふわの土。太陽と風と雨。リンゴの木に果実がなるという奇跡。「自然」への畏怖だけでなく、人は相互の関係性の中で生きているのだと実感させてくれる。
by wck-news | 2011-07-04 00:00 | 本・映画・DVD
☆初めての方は、こちらもあわせてお読みくださいね。
⇒⇒⇒「上村知花さんの小説連載のご挨拶(井上摩耶子)」
⇒⇒⇒「上村知花さんのエッセイ連載のご挨拶(井上摩耶子)」

次の日…の朝。
「露希ちゃ~ん!」
いつも通りにとてとて走ってくる芹佳。
「…芹佳」
わたしは言う。もう芹佳も気付いてるだろうな。
「あのさ、昨日のプレゼント、あれ、わたし達同じもの渡したっぽくない? やっぱ芹佳もナガフジデパートで?」
「そうそう! 500円ポッキリでいろんな文具が入ってるセット買ったの! あれ、超お得なんだよね!」
たしかに得だ。でも、わたしが買った時は税込みで525円だった(細かい?)。
「…ところでさ、露希ちゃん、猫好きになったの?」
ぱちくり。何度もまばたきして芹佳を見る。芹佳なら知ってるはずなのに、どうしてこんなこと聞いてくんの?
「芹佳! なにふざけてんの! わたしが猫を好きになるわけないでしょ!」
だから、つい強気口調で言ってしまう。
「…そうだよね。…じゃあおかしくない? どうしてそこに猫がいるのに無反応なの?」
“え? ”背筋が凍ったのを感じながらゆっくりと足元を見る。
そこには、たしかに猫がいた。ノラには見えない綺麗な猫だ。毛並みは白く、金色の鈴の付いた首輪を付け、愛くるしい瞳をしてわたしを見ている。耳も白いがほのかにピンク色がぼやけて見える。わたしはこの淡い感じの色が少し好きだ。でも、わたしとしてはもう少し色があった方がいいと思う。
って、色について語ってる場合じゃない。猫。猫…。
「ぎぃゃぁぁ~!!!」
わたしの叫びに周りの人達が驚いた表情を見せる。でも、わたしはそれどころじゃない。慌てて芹佳が猫を抱き上げる。
「きゃ~ん! 可愛いぃ~~。…もー。露希ちゃんてば、なんでこんな可愛い猫ちゃんを怖がっちゃうの~? 全然怖くないのにー。あっ、この仔小猫ちゃんだ~。ほら、この小さい手! 幼い証! きゃっ、見て、目ぇ掻いてる! や~ん、もうほんと可愛い~! 可愛いすぎる~~~っ!!!」
これのどこが可愛いって? 芹佳の気が知れない。それに、幼いって…あんたも子供のくせに。
「ちょっと、芹佳! いつまでそんな猫抱いてる気? 早くもとあった場所に帰して来なよ」
猫と目を合わせないように、必死にビビってないふりをする。
「露希ちゃんてば…そう言いながら後ずさりなんかしてどーすんの。猫って可愛いよ~。露希ちゃんの猫嫌い…いや動物嫌い、なんとかして克服しよ?」
な、な、な! この人は笑顔でなにを言ってるんだ!? あんたは悪魔の化身か!?
「なに言ってんの! 悪魔の囁きみたいなこと言わないでよー。あ、そだ。悪魔といえば、わたし今日クロスのペンダントしてるんだよ。気付いてた? あと、ブレスも☆ これもクロスなの。ついでにナガフジで半額だったイヤリング♪」
髪を掻き揚げて芹佳にイヤリングを見せつける。可愛いでしょ?
「?」
芹佳は理解できなかったのか、首を傾げてわたしを見ている。
「…ちょっと~。これ、クロスよ? 十字架だよ? なんで見てて平気なの。もっとビビりなさいよ。怖がりなさいよ。…(わたしみたいに)後ずさりしなよ!」
そう言いながら、じりじりと芹佳に近付いていく。
「???」
それでもやっぱり芹佳の顔には分からないと書いてある。…なんで分かんないの? ここまで言ってんのに。
「あ!」
なんか分かった。もしかしたら芹佳、クロスがなにか知らないんじゃない? 十字架のこと、よく知らないんだよ!
「ふっふ~ん。なんだ、そいうこと? しょーがないな~。仕方ないから、この露希教授が教えてあげよう! ええと、クロスって言うのは、『+』みたいなもので…って、意味は全然違うんだけどね。で、そのクロスがなんなのかって言うと~、これは悪魔が怖がるもので…」
「もしかして…」
芹佳が小さくわたしを遮って話し出す。
「もしかして露希ちゃん、悪魔と吸血鬼、間違えてる?」
「へ…?」
悪魔? 吸血鬼?
「だって悪魔が苦手なものってわたしが知る限り存在しないし、クロス怖がるのって吸血鬼だし…。単純な考えだけど、悪魔と吸血鬼がごちゃ混ぜになっちゃってるのかなって。…あ、でも露希ちゃんならそんなことないよね。こんなことミスらないよね。…わざとだよね。…さっきの悪魔って、わざと言ったんだよね?」
芹佳が急に早口になった。…悪魔。吸血鬼。
「…」
返す言葉を必死に探していると、どこからか『ポチー! ポチー!』と飼い犬を捜している声が聞こえてきた。
「わんちゃん、いなくなっちゃったのかな? わたし、犬探し手伝ってくる!」
猫をその手に芹佳は走り出す。
「待ってっ! わたしも行くっ!」
わたしは後を追うように芹佳に続いて走り出した。

やだやだ。待って、先に走ってっちゃわないで。一人で進まないで。
…あの日の記憶が甦る。


覚えてるかな? 小学校の時。あの頃の芹佳も今みたいに困ってる人を見捨てられなかったんだよね。バスや電車では必ず席を譲り(正直譲るくらいなら最初から座ってなきゃいいのにとしょっちゅう思っていたが)、道に迷っている人を見れば、聞かれる前に自分からその人のもとへ行き道を教え(アメニモマケズ調?)、コンタクトを落とした人がいればいつも一緒に腰を落として捜してた。…芹佳って昔からそういうことが平気でできる子だったよね。まだ幼くて(つっても同い年だけど)、自分のすることにすら疑問を感じていたわたしには、そんな芹佳が眩しくて、ただただ凄かった。芹佳の行動を指をくわえて見ていることしかできなかった。なにもできないでいつも陰で泣いていた(今のわたしからはそんな時代があったなんて思いもよらないだろうけど)。
あの頃の芹佳は男女問わず年齢問わず誰からも好かれていた。人気者だった。近づくスキなんてなかった。…わたしって変わったよね。今はそんなにも憧れてた芹佳が近くにいて、今わたしに心を開いてくれてる。


憧れていたといえばもう一人。また違った憧れを持った人がいた。
その子の名前は乙ちゃん。わたしに変わるきっかけをくれた人だ。

『露ちゃんは優しいね。あなたは世界にたった一人の露ちゃんだよ』

乙ちゃんは、ずっとわたしのそばにいてくれた。寂しいなって思ったらいつも近くにあの子の後ろ姿があった。一緒に遊ぼって、ずっとずっと言って欲しかった言葉で誘ってくれて、遊んでくれて、仲良くしてくれたの。
わたしの中の乙ちゃんの存在はとても大きい。乙ちゃんがいたから、わたしは今のわたしでいられるんだ。だってあの日、乙女ちゃんはね…。

つづく
by wck-news | 2011-07-03 00:00 | 知花さんの小説『想い出』
☆初めての方は、こちらもあわせてお読みくださいね。
⇒⇒⇒「上村知花さんの小説連載のご挨拶(井上摩耶子)」
⇒⇒⇒「上村知花さんのエッセイ連載のご挨拶(井上摩耶子)」

人形

人形2011年1月8日。ある工場から、一体の人形が出荷されたー。

見つけないで。捜さないで。ひとりでいたい。ひとりになりたい。ひとりぼっちは嫌だけど、怖くなるから嫌だけど、静かなところでゆっくり考えたい。
わたし、幸せになっていいの? もう怯えなくていいの? 自分を生きていいの? 優先順位、間違ってない…?

愛されたい。幸せになりたい。誰かと繋がっていたい。ひとりになりたくない…。

また闇に戻るの? 誰もいない、真っ暗な世界に? …嫌だよ。光を見つけて舞い戻った世界はきっと前以上に恐ろしい。幸せな時間を知ってから堕ちる地獄はきっといつも以上に辛く感じる。愛を知ってから振り返る過去は、きっとなによりも傷く寂しく切ない…。

苦しいです。
救けて下さい。
そう言ったら、どうしますか? わたしのこと、救けてくれますか? それとも、また見て見ぬ振りですか? 何度苦しめれば気が済むんですか? わたしはあなたのなんなんですか…?

嘘じゃないのに。

信じてよ。嘘なんかついてない。本当に怖いの。苦しいの。幸せなんかじゃないの。ずっとずっと。
なにが幸せなの? 幸せってなに? あなたは幸せ? わたしは幸せ? 世界一幸せな人って、どんな人? その人は、いつも笑顔なの?

笑顔=幸せ?
そんな等式聞いたことない。偽の笑顔つくってる人は幸せですか? 強張った笑顔は幸せの証ですか? 悲しみ抑えた笑顔はなんなんですか…?

散るのなら、可憐に散りたいです。最期を見届けて欲しいです。鮮やかな最期。花びら落とし枯れるまで、少しでも色を残しておきたいです。踏まれて終わりを迎えたくないですから。…植物の成長には、光と酸素が必要不可欠なんです。人間だって同じ。わたしもおんなじ。

くらくて、ひとりで、なにもみえない。

息ができない。

ここは窮屈だよ。早くここから出して。なにも見えないよ。誰もいないよ。寒いよ。冷たいよ。ここはどこ? なに? 真っ暗闇に目が慣れちゃうよ。早く来て。早くわたしを見つけて。

救けて。赦(ゆる)して。もうこんなのやめましょう…?

もういいです。わたしのことを見つけてくれないのなら、もういいです。わたしに気付いてくれないのなら、もういいです。わたしはいつも人形だった。笑い方を忘れた哀れな人形。

簡単に戻れない。簡単に笑い方思い出せない。反応・行動。どう動けばいい? どうすれば人間らしい? どうしたら…どうすれば…。

愛されなかったから、愛し方が分からない。

素直に泣いていいんですか? それとも意地でも堪(こら)えるべき?

どうしていいのか分からない…。

必要なら教えて下さい。わたしの名前、呼んで下さい。わたしの記憶、呼び覚まして下さい。悲しいから、置いていかないで下さい。

もうひとりになんて、しないよね…?

嫌いなのは、否定されること。認めてもらえないこと。気付いてもらえないこと。

アイサレナイコト…。

影が薄いの知ってます。だから努力しています。少しでも気付いてもらえるよう、日々工夫してます。
それでも気付いてもらえなかったらどうしますか? それもわたしの責任ですか? 後はなにをすればいいんですか? これがわたしの運命ですか? 生まれながらの定めと言うものですか?

支配されるのは嫌なんです。もう自由になりたいんです。

さんざんわたしを操ったでしょ? わたしの人生奪ったでしょ? わたしのすべて、消し去ったでしょ?
他のものはなんでもあげますから。これだけは盗らないで。取り返しがつかないから。巻き戻せないから。
これ以上無茶苦茶するなら、わたし、怒るよ? 今度こそ、逆らうよ?

わたしが奪われたから、わたしは、君のこと、絶望に突き落としたい…。
君のすべて、消し去りたい…。
君の命、奪いたい…。

もういい加減、意思の通り動いていいでしょ? もうわたしに用はないんでしょ…?

役に立たない。必要ない。いらない。だから捨てよう。
そう決めつけないで。ちょっと判断早すぎませんか?わたしのこと、理解してませんよね? 知らないから捨てるなんて、少し間違ってませんか?説明書を読まなきゃ、できるものもできなくなる。わたしも同じ。仕組みを知れば、簡単なんです。わたし、捨てられたくない。頑張りたい。役に立てるよう、一生懸命する。だから、お願い。
見捨てないで…。

いらないと言うのなら、やり方を教えて下さい。やるだけやらせて下さい。捨てるならそれからでも構わないでしょ? もう見捨てられるのはこりごりなんです。扱いがひどくても人を感じていたいんです。他にはない温もりを。独特の優しい温度。あの温かさ。

手を握って下さい。他人(ひと)の優しさ教えて下さい。どんな時も近くにいてくれる人が好きです。信頼できる人になって下さい。信じる信じないの境界線ってどこですか?君はわたしを信じてくれているんですか…?

信じたいよ。信じられたいよ。

人形のような主従関係。そんなの、もうやめて。わたしを、わたしの人生を返して。人間らしく生きさせて。あの子のように愛をちょうだい。幸せを感じたいよ。笑っていい? いいよね? もうわたし、人形じゃないよね…?

闇に放り込まないで下さい。明かりをつけて。光を。太陽を。月のように奥ゆかしい存在でありたい。魂に刻め。心を忘れても、それは在るでしょ?

刻みたいから、相応の想い出、つくりたいです。新たな記憶、美しい人生を残したいです。わたしが生きたこと、忘れないで欲しいです。

だってわたしは、心を持って生まれた…

人間だから。

商品名:繊細な少女。
特徴:気弱で感情を出すのが苦手。少しの変化にも戸惑いがち。人形から脱出した少女。

脆(もろ)く壊れやすいです。取り扱い注意。


THE END
by wck-news | 2011-07-03 00:00 | 知花さんのエッセイ『心の音』

フェミニズムの視点にたった女性のためのカウンセリングルーム、ウィメンズカウンセリング京都のスタッフブログです。最新の講座情報やスタッフの雑感などをお届けしています!


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